鉄(II)-カルシクロム錯体生成を利用する鉄の新吸光光度定量法 : 吸光光度試薬としてのカルシクロムに関する研究(第3報)
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概要
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カルシクロムが鉄(II)と錯体を生成することを見いだし,錯体の組成を明らかにするとともに,基礎的な検討を行なって,微最鉄の定量に応用した.<BR>鉄(II)-カルシクロム錯体はpH6付近で生成し,310および545mμ付近に極大吸収を,またこ477および610mμ付近に等吸収点を有し(いずれも水を対照),その組成は1:2であった.鉄の定量条件としては,pH6.2,波長555mμ付近が適当であり,その場合のモル吸光係数は約22,000,感度は2.5×10<SUP>-3</SUP>μg Fe/cm<SUP>2</SUP>{log(<I>I</I><SUB>0</SUB>/<I>I</I>)=0.001}であった.アルミニウム,銅,チタン,バナジウム,ジルコニウムなどは鉄の定量を妨害する.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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