テノイルトリフルオルアセトンによる鉄共存時のセリウムまたはマンガンの光度定量
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概要
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鉄の共存において,セリウムまたはマンガンをテノイルトリフルオルアセトン(TTA)により光度定量する方法を検討した.第1の方法においては,0.5<I>M</I>硫酸,0.3<I>M</I>臭素酸ナトリウムの水溶液から0.5<I>M</I>TTA-キシレン溶液で鉄とセリウムまたはマンガンを抽出する.440と510mμにおける有機相の吸光度を測定し,同時定量の方法により鉄とセリウムあるいは鉄とマンガンの量を求める.鉄200μgまでの共存において,セリウムまたはマンガン50μgを10%以内の誤差で定量できたが,鉄の定量結果はあまり正確ではなかった.<BR>第2の方法では,リン酸を鉄のマスキング剤として使用し,マンガンのみを抽出,光度定量する.鉄400μgまでの共存において,マンガン50μgを6%以内の誤差で定量できた.10μg以下のセリウムもリン酸によりマスクされる.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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