アルセナゾIによるアルミニウム,マグネシウムおよび銅各合金中のベリリウムの吸光光度定量
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概要
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アルセナゾIによるアルミニウム合金,マグネシウム合金,銅合金中のベリリウムの吸光光度法を提出した.<BR>試料を塩酸あるいは硝酸で分解後,一定量とし,ベリリウムが5〜50μgになるよう分取し,水酸化ナトリウム溶液でpHを適当に調節後,アルセナゾI溶液(0.1%)10m<I>l</I>を加え,水酸化ナトリウム溶液と塩酸でpH12.5とし,全容を100m<I>l</I>とする.580mμで吸光度を測定し,検量線よりベリリウム量を求める.<BR>アルミニウム100mgの共存は妨害せず,マグネシウムなどの妨害はEDTAを, また銅などの妨害はシアン化カリウムを加えることによリマスキングする.<BR>この方法によリアルミニウム合金,マグネシウム合金,銅合金中の1.0〜0.01%ベリリウムをアルミニウム,マグネシウム,銅などを分離せずに直接定量できる.<BR>ベリリウムとアルセナゾIの錯体はベリリウム0〜0.5ppmの範囲でベールの法則に従い,その定量感度は,最終溶液について0.05ppmである.
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