フェノール溶解/誘導結合プラズマ発光分析法によるアルミニウム合金中の固溶成分及び晶析出成分の定量
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概要
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フェノールを用いた溶解法及びICP-AESにより, アルミニウム合金中の固溶成分量及び晶析出物成分量を定量した. 晶析出物には単体ケイ素などが含まれているため, 分解にはフッ化水素酸と硝酸の混酸を用いた. 単体ケイ素を用いて回収率を調べた結果, 定量的に回収されていることが分かった. Al-Mg合金及びAl-Mg-Si合金について分析した結果, 固溶成分量と晶析出物成分量の合計は, 合金組成とよく一致した. Al-Mg合金に鉄を段階的に添加して試作した材料中の鉄晶析出物量と引っ張り応力及び耐力を比較したところ, 相関が認められた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1998-01-05
著者
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久留須 一彦
古河電気工業株式会社研究開発本部横浜研究所
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東海林 了
古河電気工業
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久留須 一彦
古河電気工業(株)横浜研究所分析技術センター
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露木 孝一
古河電気工業(株)横浜研究所分析技術センター
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鈴木 覚
古河電気工業(株)福井研究所材料研究室
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山本 寿美
古河電気工業(株)横浜研究所分析技術センター
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