高分子量アミンによる無機陰イオンの抽出平衡
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概要
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トリ-<I>n</I>-オクチルアミンによる無機酸の抽出平衡にイオン交換樹脂の交換平衡に対するArgersingerらの理論を拡張適用して,硝酸イオンとハロゲンイオンとの抽出平衡定数や有機相内におけるこれらの酸のアンモニウム塩の活量係数などを求めた.その結果,水溶液相の陰イオン濃度に依存しない真の抽出平衡定数が得られ,有機相内におけるこれらのアミン塩の活量係数はほぼ1であった.また,抽出平衡定数に対するイオンの水和-脱水和過程に伴う自由エネルギー変化の寄与は有機相内における交換の静電自由エネルギー変化のそれよりも大で,ハロゲンイオンの種類については水和されやすいイオンほど抽出されにくいことを認めた.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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