モーリンを用いるバナジウム(V)の抽出吸光光度定量
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概要
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Ο,Ο-配位のモーリンによるバナジウム(V)の抽出吸光光唆定量法について検討した.モーリンとバナジウム(V)との錯体は脂肪族アルコール類に抽出されエステル型錯体を生成する.この錯体はpH3〜4.5(酢酸塩緩衝溶液)において一定の吸光度値を示し,530mμ付近に吸収極大波長を有する.錯体の吸光度値に影響を及ぼす諸因子を検討した結果,定量の最適条件は抽出溶媒:イソアミルアルコール,モーリン:4×10<SUP>-2</SUP><I>M</I>ジメチルホルムアミド溶液1.0m<I>l</I>,pH:3〜4.5,測定波長:530mμであることを知った.有機相におけるバナジウム(V)濃度1.0〜20.0μg/m<I>l</I>においてベールの法則に従う.マンガン(II),ニッケル(II),コバルト(II),亜鉛(II),アルミニウム(III),銅(II)およびモリブデン(VI)などは200〜500μg程度共存してもバナジウム(V)の定量に影響を及ぼさないが,鉄(III)およびタングステン(VI)は妨害する.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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