ゼフィラミンによる微量タングステンの吸光光度定量法 : 分析化学におけるオニウム化合物の適用に関する研究(第26報)

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
ゼフィラミン溶液は塩化第一スズで還元したタングステン-チオシアン錯体と反応して淡黄色の沈殿を生ずる.この沈殿はクロロホルムに抽出され, 抽出液は約405mμに吸収極大を示し, 少なくとも5日間は安定である.抽出体の組成は連続変化法により調べた結果, タングステンとゼフィラミンが1 : 1のモル比で結合していることが推定される.タングステン試料溶液2×10<SUP>-6</SUP>〜20×10<SUP>-6</SUP><I>M</I>の濃度範囲においては, 試料溶液25.0m<I>l</I>を10.0m<I>l</I>のクロロホルムで抽出した場合, 抽出液についてベールの法則が成立し, 本法によりタングステンの定量が可能である.多くの陽, 陰イオンは共存しても妨害にならないが, バナジン酸, モリブデン酸は妨害となる.
社団法人日本分析化学会の論文

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク