永久凍土と活動層のリモートセンシング
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概要
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凍土に関わるリモートセンシングの研究をレビューした.凍土は生態系と密接な関係がある.凍土一生態系システムは大気との熱・水収支および温室効果ガス収支に関わっている.永久凍土地帯で予想されている温暖化とそのフィードバックを考えると,凍土の変化の広域把握はますます重要性を増す.凍土はたいていの場合,上空から直接見ることはできない.マイクロ波のPバンド(周波数320MHz,波長0.9m)を用いてもせいぜい土中1mの深さまでの情報しか得ることができない.こうした意味で,凍土のリモートセンシングは限られたものであるという見方もあろう.しかし別の見方をすれば,それは,凍土と密接な関係のある1)凍土上の生態系のリモートセンシング,2)地表面の凍結融解のリモートセンシング,3)凍土上部もしくは活動層のリモートセンシング,4)融解湖のリモートセンシング,5)マイクロ波リモートセンシングと地中レーダの統合,6)リモートセンシングを基礎にした地理情報システムによる総合的な解析,から成る広範で学際的な研究分野であると言える.
著者
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森 淳子
北海道大学低温科学研究所
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澤田 結基
北海道大学大学院地球環境科学研究科
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澤田 結基
北海道大学低温科学研究所
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岩花 剛
北海道大学大学院工学研究科寒冷地防災工学講座
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福田 正己
北海道大学低温科学研究所
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串田 圭司
北海道大学・低温科学研究所
-
片村 文崇
北海道大学大学院地球環境科学研究科
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岩花 剛
北海道大学低温科学研究所
-
原田 鉱一郎
北海道大学低温科学研究所
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原田 鉱一郎
宮城大学食産業学部環境システム学科
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福田 正己
北海道大学
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原田 鉱一郎
宮城大学食産業学部
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森 淳子
北海道大学 低温科学研究所
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片村 文崇
北海道大学低温科学研究所
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串田 圭司
北海道大学低温科学研究所
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岩花 剛
北海道大学大学院工学研究科
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