慢性腎不全死亡例の心電図についての臨床的研究
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概要
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慢性腎不全非代償期の心不全の原因を探る一つの検討方法として,腎不全死亡前約1週内の心電図変化をとり上げ,腎不全代償期群,心臓および腎臓が主病因と考えられない慢性疾患死亡患者群を対照として,それぞれの病態と心電図変化の関連を知ることにより,主として臨床検査成績を中心にして検討した.慢性腎不全代償期の心電図変化は,主として低蛋白,高血圧貧血などによるものであり,その程度は軽微であるのに対し,腎不全非代償期の変化は,上記因子の他,高Pi血,高K血などの高度の電解質異常および,種々なる異常代謝産物,さらには心包炎併発等により心筋障害を招来し,代償期の変化がいつそう増強せられ,ついに心不全に至ると結論せられる.
著者
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柴田 昌雄
名古屋大学分院内科
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倉知 堅太郎
名古屋大学医学部分院内科
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小林 快三
名古屋大学医学部分院内科
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鈴木 田鶴子
名古屋大学医学部附属病院分院内科
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加藤 重延
名古屋大学医学部分院内科
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鈴木 田鶴子
名古屋大学医学部分院内科
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