3年11ヵ月の経過観察の後に切除し得た巨大肝細胞癌の1例 : Slow growing hepatoma 18例と巨大肝細胞癌切除症例16例の検討
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概要
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3年11ヵ月の経過観察の後に切除し得た5,500gの巨大肝細胞癌の1例を報告した.本症例は本邦の肝細胞癌切除例中最大のものであると思われた.無治療で3年以上生存した肝細胞癌18例につき日本肝癌研究会報告を対照として比較検討した.slow growing hepatomaは組織学的所見でEdmondson分類IIが有意に多かつた(p<0.05).切除標本が2,000g以上の肝細胞癌16例につき同様に比較検討した.巨大肝細胞癌の切除例はAFPの低値例が有意に多かった(p<0.05).肝硬変合併例は有意に少なかった(p<0.05).術式は拡大右葉切除以上の広範囲切除術が有意に多かった(p<0.05).
著者
-
幕内 雅敏
国立がんセンター外科
-
山崎 晋
国立がんセンター中央病院外科
-
長谷川 博
国立がんセンター外科
-
広橋 説雄
国立がんセンター病理
-
高安 賢一
国立がんセンター中央病院
-
森山 紀之
国立がんセ がん予防・検診研究センター検診部
-
安成 茂樹
国立がんセンター外科
-
新里 誠一郎
国立がんセンター外科
-
森 孝朗
国立がんセンター外科
-
小林 純
国立がんセンター外科
-
鋤柄 稔
国立がんセンター外科
-
高安 賢一
国立がんセンター放射線診断部
-
鋤柄 稔
国立がんセンター病院外科
-
新里 誠一郎
国立がんセンター病院外科
-
森 孝朗
国立がんセンター病院外科
-
小林 純
国立がんセンター病院外科
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