心筋梗塞をもつ高齢者における退院後の生活の見通しと3か月後の変化
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概要
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急性心筋梗塞を発症した高齢者が退院時にもつ退院後の生活の見通しと, その3か月後の変化を明らかにし, 回復・維持リハビリテーション期における看護援助のあり方について検討することを目的として, 65歳以上の初発急性心筋梗塞患者9名を対象に, 退院時, 退院1か月後, 3か月後の3回の面接調査と, 発症前, 退院3か月後の高齢者社会活動状況指標の測定を行った.その結果, 以下の点が明らかになった.<BR>1.退院後の生活の見通しとして「活動の休止・縮小」「生き方や生活の姿勢の見直し」「新しい療養生活づくり」「緊急時の対処」「これまでの生活内容の継続」の5つのカテゴリーが分類された.<BR>2.生活の見通しの持ち方には発症前の趣味活動, 社会的役割, ADL, 年齢が関連していた.<BR>3. 「これまでの生活内容を変更」するという見通しをもつ群では, 社会活動指標得点は, 発症前の13.7点から7.6点に減少し, 生活満足感は低かった.<BR>4. 「これまでの生活内容を継続」するという見通しをもつ群では, 社会活動指標得点は変化せず, 生活満足感は高かった.また, 生活範囲は発症前に比べ拡大していた.
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