腎細胞癌を合併した子宮頸癌の1例
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概要
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近年, 画像診断の進歩ならびに悪性腫瘍に対する治療成績の向上に伴い, 重複癌の頻度が急速に増加してきており, 重複癌に関して種々の組み合わせの報告が数多くされている.しかし, 現在までのところ子宮頸癌と腎細胞癌の重複癌に関する報告はあまりみられていない.今回, 子宮頸癌の放射線治療経過中に画像診断にて腎細胞癌が偶然発見され, 3年間にわたり経過を観察しえた症例を経験した.本症例は放射線治療が不完全な状態で終了したため, 子宮頸癌の局所再発により初回治療から3年1か月後に尿路障害にて死亡したが, 経過中に腎細胞癌の明らかな増大は認められなかった.剖検にて子宮頸癌と腎細胞癌の重複癌であることが確認された.
著者
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桜井 英幸
群馬大学医学部放射線科
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山川 通隆
群馬大学医学部 放射線医学教室
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佐野 孝昭
群馬大学医学系研究科応用腫瘍病理学
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高橋 満弘
群馬大学医学部放射線科
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新部 英男
群馬大学医学部
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三橋 紀夫
群馬大学医学部放射線医学講座
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前林 勝也
群馬大学医学部放射線医学教室
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桜井 英幸
群馬大学医学部放射線医学教室
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三橋 紀夫
群馬大学医学部放射線医学教室
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高橋 満弘
群馬大学医学部放射線医学教室
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