肝癌患者の末梢血単球の免疫調節能におよぼすOK-432投与の効果
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概要
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OK-432皮内注射の肝硬変合併肝癌患者の単球の免疫調節機能におよぼす効果を検討した.OK-432皮内注射によりlipopolysaccharide刺激末梢血単球の培養上清中のIL-1活性は増加し,Prostaglandin E<SUB>2</SUB>濃度は低下した.Indomethacinを培養系に添加すると,IL-1活性は,OK-432投与後低下した.OK-432の皮内注射により末梢血単球の免疫能は,増強され,この単球に対する免疫増強作用(IL-1産生能増強)は,主としてProstaglandin E<SUB>2</SUB>の産生抑制を介する事が示唆された.これは,肝癌治療に有利な効果を持つと考えられる.
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