アヒルB型肝炎ウイルスの免疫組織学的研究 : フ化当日及びフ化7日目ウイルス接種アヒルにおける肝内DHBVの広がりと壊死,炎症性細胞の進展の関連
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概要
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アヒルB型肝炎ウイルス(DHBV)の急性感染における肝内ウイルスの広がりと肝細胞の壊死,炎症反応の関連を組織レベルで経時的に観察する目的で,日本産アヒル20羽にフ化7日目にDHBVを接種し,1週毎に4回採取した肝臓につきDHBVs抗体を用いた免疫染色を行い,肝内DHBVの広がりと肝炎反応の部位を経時的に観察した.DHBVs抗原は接種後1週目に全小葉の50%の肝細胞に現れ,以後70,90,80%と推移した.出現部位,消退部位とも特異性はなく,全小葉でび漫性に観察された.肝炎反応は1週目より観察されたが,その壊死部.細胞浸潤部とも散在性で,DHBVs抗原存在部位と関連は認められなかった.血中DHBV-DNA値はDHBVs抗原の染色性と関連が見られ,DHBVs抗原の肝内分布に反し,1週目をピークに漸減した.
著者
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福田 亮
島根医科大学 第2内科
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赤木 収二
島根医科大学第2内科
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高下 成明
島根医科大学第二内科学教室
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島田 宜浩
島根医科大学内科(第2内科)
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小野 直美
島根医科大学第2内科
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小野 直美
島根医科大学内科学講座第2
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沖永 聡
島根医科大学内科学講座第2
-
日高 光宣
島根医科大学内科学講座第2
-
赤木 収二
島根医科大学内科学講座第2
-
高下 成明
島根医科大学内科学講座第2
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