ヌードマウスヒト肝細胞癌における血管構築の三次元的検討
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概要
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ヌードマウスの背部に移植したヒト肝細胞癌を用いて,血管鋳型試料と生物試料を作成し,経時的に,その三次元的構造を走査電子顕微鏡を用いて検討した.<BR>鋳型試料におけるその形態は,5週目頃より蜂の巣あるいは銀杏の葉様の幅広い扁平な血洞が認められるようになり,8週目頃には血洞の鋳型に明らかに内皮細胞核の圧痕が認められた.生物試料においては,4週目頃より,一部に篇平な内皮細胞核を持った血洞が出現し,5週目では,内皮細胞核が卵円形となり,より成熟した形の血洞となった.<BR>肝癌内の血流動態は,移植後5週以後における血洞形成の完成に伴い閉鎖性の循環が完成するものと考えられた.
著者
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