インスリン動態よりみた肝障害時の糖代謝異常に関する研究
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概要
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In order to investigate the abnormalities of carbolydrate metabolism and insulin secretion in liver diseases, we studied 100g oral glucose tolerance test (GTT) with simultaneous determination of serum immunoreactive insulin (IRI) in 323 subjects. The 30' ΔIRI/ΔBS was calculated on the basis of increments in 30 minutes's blood glucose and IRI after oral glucose load. <BR>The 30' ΔIRI/ΔBS was generally higher in liver diseases than in diabetes mellitus. In acute stage of acute hepatitis, the level of 30' ΔIRI/ΔBS was lower than in normal subjects while it became within normal range in the recovery stage. In the liver diseases with diabetes mellitus, the mean value of 30' ΔIRI/ΔBS was almost intermediate level between that of diabetes mellitus and liver diseases. Liver cirrhosis which showed the lowest level of 30' ΔIRI/ΔBS among liver diseases seemed to be almost similar state of carbohydrate metabolism as in diabetes mellitus. <BR>There was negative correlation between the level of 30' ΔIRI/ΔBS and the degree of abnormalities of GTT. The value of 30' ΔIRI/ΔBS was higher in liver diseases with diabetic type of GTT than in liver diseases with diabetes mellitus. In addition, the low level of 30' ΔIRI/ΔBS observed in the cases of chronic inactive hepatitis with diabetic pattern of GTT seemed to be due to rather pancreatic β-cell injuries than hepatocellular damages. <BR>From the analysis of ∑IRI and ∑IRI/∑BS levels, hypersecretion of insulin would play the important role for their high levels in the liver injuries.
- 社団法人 日本肝臓学会の論文
著者
-
増田 正典
京都府立医科大学第三内科
-
金綱 隆弘
京都府立医科大学第1内科
-
滝野 辰郎
京都府立医大第三内科
-
千丸 博司
京都府立医科大学内分泌糖尿病代謝内科
-
増田 正典
京都府立医科大学内科
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中島 一益
京都府立医科大学第3内科学教室
-
大高 剛
京都府立医科大学第3内科学教室
-
葛谷 覚元
大津市民病院
-
千丸 博司
京都府立医科大学第三内科
-
大高 剛
京都府立医科大学第三内科
-
平海 良雄
京都府立医科大学第3内科
-
高森 成之
京都府立医科大学 第.3内科
-
牧野 邦雄
京都府立医科大学第3内科
-
滝野 辰郎
京都府立医大第3内科
-
増田 正典
京都府立医大
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