ヒートポンプ式蒸留塔の定常特性
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概要
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蒸留プロセスの熱の需要供給改善のために, 蒸留塔にヒートポンプ技術を結合したシステムが幾つか提案されている。このうちの塔頂/中間段型 (C/SH型) 蒸留システムを実現するために, パイロットプラントを使用した実験とシミュレーションにより種々の定常特性を検討した.その結果, a) 操作量の変更に対する塔頂, 塔底製品組成の影響の方向は従来の蒸留塔と類似している.b) 原料組成, 流量の広範囲な変動に対しても, 従来の操作変数の変更で目的製品組成が得られる.c) ヒートポンプによる交換熱量は製品組成に依存し, 作動流体の過熱状態によっても変化する.d) 最適フィード段条件を採用しなければヒートポンプに課せられる昇温幅を減少でき, ヒートポンプの適応性が広がる.e) 本実験条件では35〜50%のスチーム流量削減が実証された.以上のことから, C/SH型蒸留システムの操作性及び, 設計方針の新たな知見が得られた.
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