経験的知識主導型の化学プラントの異常診断システムの開発
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概要
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化学プロセスの運転管理, 特に異常診断においては運転員の持つ種々の経験的知識の活用が不可欠であるが, その有効利用のための方法論的研究はこれまでほとんど行われていない.本研究は, 化学プラントの故障診断で活用されている種々の知識を分類・整理し, 運転員が日常行っているやり方に近い方法で故障源探索を行うシステムを開発するための枠組みを示したものである.<BR>プラントの異常を告げるアラームが鳴ったとき, 運転員は, まずプラントに内在する種々の関係に着目して故障発生セクションを絞り込む.次に, そこで起こっているであろう現象を定性的にシミュレートすることによって推定し, その異常現象を説明できるような原因の候補を見いだす.本研究においても, これと同様の手順を取ることによって, 運転員に受け入れられやすいシステムが多言語環境の考え方を活用することにより, OPEN-ENDな形で開発されている.
- 社団法人 化学工学会の論文
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