化学プラントの操作手順自動合成システム開発に関する研究 : 運転操作における知識の組織化
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概要
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化学プラントの操作手順自動合成問題にSCOPE, SCRIPTという概念を導入し, 人間の思考過程と類似な発想に基づいたシステムを開発するための枠組みを導入した計算機システムを開発した. 本方法論では化学プラントを, ある目的状態を達成するために有機的に結合された下位の機能を持つサブシステムの集合と見なし, システムの機能の実現は, それを達成するために必要な下位の機能の実現に分解できるものと考える. SCOPEは, このプラント機能を達成するために必要となるそれぞれのサブシステムに対応する. プロセスの状態や動的挙動, 操作の意味は, このSCOPEの概念を用いて表現される. また, オブジェクト指向の考え方を併用することにより, 知識のライブラリー化が可能となる.<BR>一方, 化学プラントの運転における種々の経験的知識や操作の方針等の定石はSCRIPTの考え方を用いることにより一般化, 階層的定式化が可能となる.本システムでは手順を合成していくに当たって, このようにSCRIPTとしてまとめられた知識が, 機能化すべきSCOPEの選択の際のガイドラインとして利用されている.
- 社団法人 化学工学会の論文
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