温度勾配を付した超臨界流体抽出塔を用いた魚油脂肪酸モノエステルの濃縮
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概要
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塔高方向の温度分布の設定が可能なベンチスケールの超臨界流体抽出塔を用い, 魚油を構成する脂肪酸のモノエステル中のエイコサペンタエン酸 (EPA) やドコサヘキサエン酸 (DHA) の工業的な分離の可能性を半回分操作により検討した.二酸化炭素への脂肪酸モノエステルの溶解度が高温ほど減少する領域を実験範囲に選び, 温度分布は塔底35℃塔頂60℃の余弦波状に設定し, 接触方式として充填塔を用いた.その結果, 魚油の脂肪酸モノエステルの分画が可能であり, EPA, DHAについては, 天然由来の原料でも, その原料組成の選定と尿素処理等の前処理を行うことにより90%以上の濃縮が可能であった.一般に, 炭素数が同じで二重結合数の異なる脂肪酸モノエステルの分離は, 溶解度の差が小さいため, 従来困難とされていたが, 本法においてはこれら成分間の留出曲線に有意の差が認められ, その分画の可能性についても示唆された.
著者
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新井 邦夫
東北大学工学部生物化学工学科
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鈴木 康夫
宮城県工業技術センター
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斎藤 正三郎
東北大学工学研究科化学工学専攻
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鈴木 康夫
宮工技セ
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今野 政憲
宮城県工業技術センター
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新井 邦夫
東北大学工学部 化学工学科
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