高圧二酸化炭素によるたばこ葉からのフレーバー抽出の最適操作条件の探索
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概要
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高圧CO<SUB>2</SUB>によりたばこ葉から高品質フレーバーを抽出するための最適操作条件の決定法の確立を目的として, 液体および超臨界CO<SUB>2</SUB>を溶剤とし, 半回分と回分抽出実験を行い, 操作条件とフレーバー品質との関係の体系化を行った.まず, フレーバー成分を化学的特性から水溶性フレーバー, 精油, 不揮発性フレーバーの3つの成分に分類する汎用的な方法を提案した.この方法に基づきたばこフレーバー成分を分類し, 各成分の主要成分としてニコチン, ネオフィタジエン, ソラネソールをそれぞれ選定した.次に, 操作条件と抽出物の主要成分組成ならびに品質との関係について検討した.その結果, 操作条件により抽出物の主要成分組成を広範囲に制御できることがわかり, 操作条件と主要成分組成との関係を表す操作マップを作成した.また, 官能検査から高品質なフレーバーの主要成分組成は特定の領域にあることが明らかとなり, 品質と主要成分組成との関係を組成マップとして表した.操作マップと組成マップの両者を用いることで, 目標品質のたばこフレーバーが得られる最適操作条件を決定することが可能となった.
- 社団法人 化学工学会の論文
- 1995-07-10
著者
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横山 千昭
東北大学反応化学研究所
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新井 邦夫
東北大学工学部生物化学工学科
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小針 正夫
日本たばこ産業株式会社たばこ中央研究所
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米井 祥男
富士フレーバー株式会社
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米井 祥男
日本たばこ産業(株)たばこ中央研究所
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横山 千昭
東北大学多元物質科学研究所窒化物ナノ・エレクトロニクス材料研究センター
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小針 正夫
日本たばこ産業 (株) たばこ中央研究所
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新井 邦夫
東北大学工学部 化学工学科
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