超臨界ガス抽出塔の温度分布制御
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概要
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先に提案した制御方式の応用として, ベンチスケールの超臨界ガス抽出塔の温度分布制御を行った。抽出塔は二重管形式の複雑な構造を持つ充填層であるが, これを簡単な二重管モデルで表現し, 有限フーリエ変換を用いることにより集中定数系に変換し, オブザーバによる状態変数の推定値をもとに, 状態フィードバックを行った.オブザーバとして拡張カルマンフィルタを使用したが良好な状態推定が得られ, また制御性能も満足のいく結果が得られた.モデルが不完全であり, パラメータがほとんど未知であるにもかかわらず, このような結果が得られたのは, 本制御系がかなりロバストであることを示すものである.
- 社団法人 化学工学会の論文
著者
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吉田 雅俊
東北大学工学研究科 化学工学専攻
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松本 繁
東北大学工学研究科
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吉田 雅俊
東北大学大学院工学研究科 化学工学専攻
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鈴木 康夫
宮城県工業技術センター
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本田 豪士
宮城県工業技術センター
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岩間 力
宮城県工業技術センター
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小田桐 章次
宮城県工業技術センター
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