Ecdysteroneの実験的家兎動脈硬化症におよぼす影響
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概要
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家兎に惹起させた実験的高cholestero1血症,fatty liverおよびatherosclerosisにおよぼすecdysteroneの影響を検討した.白色雄性家兎を4群に分け,おのおのに0,0.5,5,および20mg ecdysteroneを含む1%cholesterol飼料100g/羽/日を与え,12週間飼育した,0,2,4,6,8,10,および12週目の各時点の血清total lipid,cholesterol(total,free),triglyceride,phospholipidおよびfree fatty acid levelを測定した.また屠殺時の肝臓についてはtotal lipid,cholesterol(total,free),triglyceride,phospholipid,free fatty acid level,および肝重量を測定し,あわせてfatty liver,およびatherosclerosisの程度を観察し,次のごとき結果を得た.1)高cholesterol食投与による血清totalおよびfree cholesterol levelの増加はecdysterone 5,20mg/羽/日,10,12週間の経口投与によって有意に抑制された.しかしtotal lipid,triglyceride,phospholipidおよびfree fatty acid levelの増加の抑制は認められなかった.2)高cholesterol食投与による肝total lipid,total cholesterolおよびtriglyceride levelの増加はecdysterone20mg/羽/日の12週間経口投与で有意に抑制された.3)病理学的所見では動脈硬化症や肝肥大は改善されなかったが,肝の脂肪沈着は5,20mg/羽/日ecdysteroneの12週間経口投与で部分的な改善がみられた例もあった.
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