フェンカプトンならびにエストックスに対する : 抵抗性カンザワハダニ発現
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概要
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1)カンザワハダニは,わが国では茶の主要な害虫の一つとなっている。一方,茶園ではカンザワハダニの防除剤として1957年からフェンカプトンを,1964年からエストックスを使用し始めたが,前者では1961年ころから,後者では使用後まもなく防除効果の減退がみられるようになった。<BR>2)フェンカプトンならびにエストックスに対するカンザワハダニ抵抗性発現の有無を,室内試験およびほ場試験によって確かめた。<BR>3)フェンカプトンおよびエストックスの防除効果が著しく減退した茶園におけるカンザワハダニは,明らかに,フェンカプトンおよびエストックスに対して抵抗性が生じたことがわかった。そしてこれらの薬剤に対して抵抗性が生じた時期は,当場の茶園では,フェンカプトンは1961〜62年の間,エストックスは1964年の春と秋の間であった。
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