荒茶製造工程における茶葉の理化学性の変化
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
荒茶製造工程中,蒸熱,粗揉,揉捻,中揉,精揉,乾燥における茶葉の理化学性の変化について調べた。<BR>荒茶製造工程中には茶葉の全窒素,タンニン,カフェイン,可溶性窒素,遊離還元糖,可溶分,遊離アミノ酸およびビタミンC含量は変化しなかった。<BR>荒茶製造工程中における茶葉の浸出液中の化学成分量とその溶出割合はいずれも蒸熱工程以降の粗揉工程で増加し,以後の工程では変化しなかった。<BR>水溶性ペクチン含量は粗揉工程から乾燥工程までに除々に減少したが,他の形態のペクチン含量は変化しなかった。<BR>工程別茶葉のかさ密度,フェオフィチンへの変化率は工程が進むにつれて明らかに増加した。また,ハンターのL,a,b値は蒸熱葉が他より大ぎな値を示した。<BR>本試験をとりまとめるに当り,御指導をいただいた,当場,場長中川致之博士,化学研究室長池ケ谷賢次郎博士,また,分析にこ御協力いただいた,天野いね氏に深く感謝申し上げる。
- 日本茶業技術協会の論文
著者
関連論文
- TMV 外被蛋白質遺伝子導入トマト果実の変異原性試験
- バイオアッセイによるトマト中のトマチンの測定
- 7. 茶の根のシベレリン配糖体
- チャにおけるジベレリンの解析
- 7 茶の根のジベレリン配糖体
- 1 茶の道管液からのジベレリンの同定
- TMV外被タンパク質遺伝子組換えトマトおよび非組換えトマト果実中の化学成分含量
- 光ファイバーを用いた近赤外分光法によるメロン'アンデス'の糖度の非破壊測定
- 茶の分析法
- 高速液体クロマトグラフィーによる茶のアミノ酸類の定量
- 蒸し度と茶蒸汁中の化学成分組成の関係
- 蒸し度の差異による製茶の理化学性の変化
- 抹茶の化学成分
- 荒茶製造工程における茶葉の理化学性の変化
- 緑茶貯蔵中の脂質含量の変化
- 1) 茶芽生育中及び緑茶製造中の成分変化の解明
- 烏龍茶・包種茶の化学成分含量
- 黒茶の製造過程における化学成分の変化
- 中国産白茶(Bai-cha),黄茶(Huang-cha),青茶(Qing-cha)黒茶(Hei-cha)の化学成分,し好調査
- 茶芽の熟度と成分変動
- 茶のアミノ酸の簡易定量法