日常の管理下における馬の心拍数の変動

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概要

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日常管理下で飼養されている馬にテレメーターを装着し,カルディオタコグラムを48〜96時間連続記録し,その間12秒単位で観察記載した行動の記録と対応させた.その結果,1) 瞬時的なカルディオタコグラムの変動と,そのとき現われる動作ないし行動形の変化とはよく対応した.2) 心拍数の日内変動は,日間差が少なく比較的規則性があった.これには,生体固有の日周リズム,気温,湿度および日常の管理形態などが反映されていると思われるが,もっとも大きく影響しているのは管理形態であると考えられた.3) 心拍数の季節間差異には気温の影響がみられた.気温が10〜20°Cのときには心拍数が低く,この範囲以上ないし以下の気温のときにはいずれも心拍数が高かった.4) カルディオタコグラムのパターンから,行動形を推定するこは充分可能であることがわかった.
社団法人日本畜産学会の論文

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