日常の管理下における馬の行動の分析
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概要
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日常管理下で飼育されている馬の行動を48項日に分類して記号化し,12秒単位で48時間連続して観察記載した.分類表に従い,各動作,行動および歩行•姿勢(移動の形態)の頻度を調べ,馬の日常の行動の特徴を明らかにした.1) 1日を四区分し,その時間帯で各種の歩行および姿勢の占める時間の割合を調べた.この結果,昼間期(9〜15時),ついでし早朝期(3〜9時),薄暮期(15〜21時)の活動量が高く,夜間期(21〜3時)が低いという一定の行動パターンを示した.これは四季を通して同じ傾向を示したが,日常の管理様式に規制された結果と考えられる.2) 馬の睡眠は大部分が佇立したままdrowsyの状態でとり,腹臥ないし横臥位をとる睡眠は,1日に30〜60分を占めるのみであった.3) 摂食時間は1日あたり35〜50%を占め,そのにかでパドックでの食草と厩舎内での摂食に費やす時間がほぼ等しかった.また夜間,厩舎内では頸を下垂してじっと佇立している時期と,敷ワラや投草の摂食の時期とが交互に出現した.
- 社団法人 日本畜産学会の論文
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