鶏雛の成長に伴う正常値生理の遷移について
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概要
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ふ化後1週令から10週令までの同一系統白色レグホン種雛つき,直腸温,心電図による脈拍数,呼吸気流曲線による呼吸数,血圧および血沈値を計測し,成長に伴うそれぞれの数値の遷移を調べ次の結果をえた.1. 供試材料の体重の増加は正常発育の範囲内にあつた.その雌雄による差は6週令以後に明らかになつた.2. 体温は1週令雛でやや低く,雌40.6°C,雄40.8°Cであつた.体温は以後上昇し,6週令でもつとも高く,8乃至10週令で再び低下し,平均41.3°Cとなつた.性による差はなかつた.3. 脈拍数は4週令まで増加して1分当り平均470回に達し,6週令以後減少して10週令で1分当り平均370回となつた.脈拍数の性差は10週令において始めて認められ,雌が雄より多くなつた.4. 呼吸数の平均値は発育とともに減少し,10週令で1分当り約40回になつたが,変異幅は著しく広く,性による差は認められなかつた.5. 血圧は6週令まで速かに上昇し,以後緩かに上昇し,10週令において平均値140mmHgとなつた.性による差は認められなかつた.6. 動脈血による血沈値は6乃至10週令で30分値2.0乃至2.5mm,60分値4.0mmHgであつた.
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