アフリカ風土病型カポシ肉腫 (Kaposis sarcoma) と米国男子同性愛者における後天性免疫不全病症候群 (AIDS) 型カポシ肉腫の比較病理学 : 熱帯環境が疾患の病態像に及ぼす影響に関する予備的研究
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概要
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Kaposis sarcoma (KS) in equatorial Africa, mainly in Kenya, and of AIDS were studied geopathologically and histopathologically. The results obtained in western Kenya during the period 1979-1983 were as follows: 1) KS accounts for 73 cases (2.80%) out of the total of 2, 607 maligant tumors of surgical specimens. 2) The high incidence of KS is found between the age of 50 to 59. 3) Male to female ratio is 7.5:1.0. 4) In adults, the most common site of the body of primary lesion is the foot, followed by the leg, the hand and the forearm. 5) In children, KS is predominantly primarily of lymphatic origin. 6) The high tribal incidence is found among the Luhya and the Luo who are living in Western and Nyanza provinces respectively. KS is classified epidemiologically and clinically into several categories: a) Endemic type in Africa, classical type in Europe and US, and epidemic type of AIDS, b) Cutaneous type, lymphatic type and visceral type, c) Acute or aggressive type and chronic or slightly benign type, d) Adult type and infantile type. KS was divided histologically into three types; hemangiomatous, fibrosarcomaoous and anaplastic types. KS of African endemic and US classic types were fibrosarcomaotus pattern predominant, while some of KS in AIDS were hemangiomatous.
- 日本アフリカ学会の論文
著者
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鳥山 寛
長崎大学熱帯医学研究所病変機序分野
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鳥山 寛
長崎大学熱帯医学研究所病変発現機序
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板倉 英世
長崎大学熱帯医学研究所病変発現機序
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鳥山 寛
長崎大学熱帯医学研究所
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鳥山 寛
長崎大学熱帯医学研究所病理学部門
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