看護基礎教育における2年次学生の心肺脳蘇生法技術習得に関する検討
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概要
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本研究の目的は、看護基礎教育の中で、心配脳蘇生法技術が学内演習によってどのくらい体得させることができるかを明らかにすることである。対象は、3年制看護短期大学の2年次生後期の100名である。調査は1999年11月~12月に行った。主な結果は以下の通りである。①練習時間は平均398.6±198.4分であった。②シミュレーターの蘇生に要した時間の平均は147.4±19.9秒であった。③シミュレーターでの呼気吹込みが正確にできた割合は、平均32.4%であった。④技術評価において、生命徴候再開確認後より心肺脳蘇生リズムは乱れていた。⑤技術評価において、生命徴候再開確認時間が短いほど蘇生までの時間が短かった。⑥技術評価において、全呼気吹込みの正確にできた割合が低いほど蘇生までの時間が長かった。⑦技術演習後の感想では、一次救命処置の実施について、救急場面では積極的にやってみたいと答えた学生は4.3%と少なかった。The purpose of this study was to clarify the mastery situation of the skill of the cardiopulmonary cerebral resuscitation in the practice in Niigata College of Nursing. The subjects ware 100 nursing students of the 2nd grade. The investigation was carried out from November to December 1999. Main results ware as follows. 1. Averages in practiced time were the 398.6± 198.4 minutes. 2. The average in the time for the resuscitation of the simulator for resuscitation training was the 147.4+ 19.9 second. 3. The proportion in which expired air breathing by the simulator for resuscitation training was accurately made was an average of 32.4%. 4. The cardiopulmonary cerebral resuscitation rhythm was disturbed, after the restart of vital sign was confirmed. 5. The time to resuscitation was shorter, as the time, which confirmed the restart of vital sign, was shorter. 6. The time to resuscitation was longer, as the proportion in which expired air breathing was accurately made was lower. On the execution of the basic life support, the student who answered with "in the emergency scene, it wants to positively try it" was few at 4.3%.
- 新潟県立看護短期大学紀要委員会の論文
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