大学学部授業「総合演習」における大学生の授業評価についての授業実践 ~「総合的な学習の時間」の義務化に向けて~
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概要
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平成14年度から小学校・中学校で「総合的な学習の時間」が義務化され、正式に授業の中に導入される。今、試験的にいろいろな試みがなされているが、学校教育現場では手探りの状態のようである。特に、その評価については、いろいろと議論がなされ、難しい課題の1つであると言われている(参考文献[教育新聞1]、 [教育新聞2]を参照)。本講座では、参考文献[大隅]に従って、算数・数学を題材としての「総合演習」にポートフォリオ的評価を導入し授業実践を図った。本報告は、その授業実践の報告である。平成12年度の学校教員養成課程授業科目「基礎ゼミナールI」でポートフォリオによるデベートの授業評価が行われた([鈴木・日野]を参照)。平成12年度からの連続性という観点からも、本実践研究は重要な意味合いを持つと考える。受講生は、短い時間で授業実践するために、長い時間でいろいろなアイデアを出し合い、そのなかからより良い方法を取捨選択して取り組んでいた。来年度から学校教育現場での義務化に向けて、受講生は「生きる力」を育むための教師の力量には何が必要かを考え、それを実践に役立てようとしていることが、ポートフォリオからよく理解できた。
- 奈良教育大学教育学部附属教育実践総合センターの論文
- 2002-03-31
著者
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