<原著>喘息児と健康児の身体内部位の概念 : 機能の理解を中心とした検討
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概要
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健康障害児の「病気」に関する教育の基礎資料を得るために、喘息児48名、健康児152名(小学校3年~6年)を」対象に、身体内部位の機能に関する質問紙調査を実施した。この結果は、2段階にわたり採点され、健康児の方が、身体内部位の機能に関する知識に関しては高得点をとり、その差も有意なものであった。筆者の先行研究では、身体内部位、特に「肺」に関してのイメージは喘息児の方が健康児より早く出現するという傾向が報告されている。この矛盾点を考察する中で、「病気」やそれに関する様々な情報の処理方法が異なることが示唆された。つまり喘息児は、「病気」やそれに関わる情報について拡散的思考を用いて処理し、健康児は収束的思考を用いて処理しているように推測された。過去、多くの研究は子どものパフォーマンスをもって「病気」や関連概念の研究を行ってきたが、この点については見直しが必要であろう。
著者
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