<資料>慢性腎疾患におけるセルフケア行動尺度の作成と妥当性の検討
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概要
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本研究は慢性腎疾患のセルフケア行動の実践を計量化する尺度を作成し、その信頼性および妥当性を確認するものである。まず、41項目からなる暫定尺度を作成し、慢性腎疾患患者77名(平均年齢32.61歳)を対象に2001年に調査を実施した。因子分析により、4つの因子が抽出され、各因子とも高い内的整合性が確認されたため、31項目からなるセルフケア行動尺度を作成した。4つの因子はそれぞれ(1)情報・コミュニケーション、(2)ポジティブ行動、(3)食事・体調管理、(4)安全行動と命名した。さらに、尺度作成時のデータを用いて、各因子の総得点を外的基準、診断名、性別、同居人を説明変数に数量化I類による分析を行ったところ、因子(1)は性別と、因子(2)は診断名と性別との間に関係が見られた。本尺度を基にセルフケア行動の実践を検討し、一定の結果を示すことによって、本尺度が使用に耐えうる実用的妥当性を持っていることが示された。
著者
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