先天性心疾患幼児の食事に関する研究 : 母親の感じる困難について

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概要

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本研究では、21〜55か月のCHD幼児の母親25名を対象とし、母親が子どもに食事を与えることに対して感じる困難がCHD幼児の母親に特徴的なものであるかどうかを健康幼児の母親24名と比較し、明らかにすることを目的とした。質問紙調査の結果、CHD幼児の母親は、子どもは食欲がないほうだ、もっと食べてほしいと感じており、先行研究と同様の結果が示された。しかし、子どもの食事中の様子、食事中の行動に対する母親の感じ方については、子どもの疾患の有無による連関はみられず、先行研究で指摘されていた問題はCHD幼児の母親に特徴的なものではないことが示唆された。また、母親が子どもに食事を与えるときの感情得点においても、CHD幼児の母親と健康幼児の母親の間に有意な差はみられず、CHD幼児の母親が子どもに食事を与えるときに、健康幼児の母親と比較して否定的な感情を抱いてはいないことが示唆された。
2006-01-31

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