WDMネットワークにおける自己組織型仮想網制御のアトラクターの多様性の評価(フォトニックネットワーク関連技術,一般)

概要

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我々の研究グループでは、トラヒック変動への適応性を有するVNTの制御手法として、制御システムがゆらぎと確定的な振る舞いによって駆動され、それらの2つの振る舞いがVNT上の通信品質の状態を示すフィードバック値によって制御されるアトラクター選択にもとづくVNT制御手法を提案している。アトラクター選択にもとづくVNT制御手法では、アトラクターとなるVNT候補の決定手法が重要となる。しかし、VNT候補数には制限があるため、多様性を考慮したVNT候補を構築することが重要であり、そのためにはアトラクターの多様性を示す指標を導入することが必須である。本稿では、アトラクターの多様性を示す指標として、アトラクターとなるVNT候補間のハミング距離を導入し、その有効性を評価する。また、ハミング距離を用いて、アトラクター選択にもとづくVNT制御の振る舞いを評価する。評価の結果、アトラクターとなるVNT候補間のハミング距離が大きいと、VNT候補が解空間上に広く分布し、アトラクターに多様性を持たせることができることがわかった。
一般社団法人電子情報通信学会の論文
2013-08-01