クラウド環境におけるライブマイグレーションとトラヒックエンジニアリング統合の適用領域に関する評価(経路・アクセス制御,応用,インターネットやイントラネットの信頼性,品質,計測,監視,セキュリティ,トラヒック理論及び一般)

概要

論文の詳細を見る
クラウドコンピューティング環境において、広域に展開された異なるデータセンター間で仮想計算機を移動させる広域ライブマイグレーションが考えられている。さらに、広域ライブマイグレーションを応用してサービスの通信品質を向上させる制御が考えられている。一方で、データセンター間を接続するネットワークではトラヒックエンジニアリングが実施されている。これまでに、小規模のネットワーク上かつ特定の条件下では、ライブマイグレーションとトラヒックエンジニアリングを統合的に制御することで、独立に運用した場合よりも良い性能を実現できることを示した。将来のクラウドのさらなる発展を考慮すると、ネットワーク上のトラヒック量の増加、またはクラウドトラヒックの割合の増加に対して、統合制御がどの程度有効であるのかを知ることは重要である。そこで、本稿では、ネットワーク上の総トラピック量、クラウドトラピックの割合の増加に対する統合制御の性能の変化を評価する。混合整数計画法に基づいて定式化したライブマイグレーションとトラピックエンジニアリング統合の性能をシミュレーションにより評価し、ネットワーク上の総トラヒック量が多い場合や、クラウドトラヒックの割合が大きい場合に、統合による遅延削減効果が大きく、クラウドの発展に伴い統合制御が有用である可能性を示した。
2012-12-06

スポンサーリンク

概要

著者

関連論文

スポンサーリンク