ネットワークトラヒックの自己相似性がネットワークのサービス品質に与える影響に関する検討

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概要

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これまでの研究で、LANやWANのトラヒックは自己相似性を有することが明らかになっている。さらに、このようなトラヒックの自己相似性が、パケット伝送遅延時間やパケット廃棄率などのネットワーク性能に悪影響を与えることも指摘されている。しかし、トラヒックの自己相似性が、上位層のプロトコルによる再送処理等も含めたファイル単位の伝送遅延時間やスループットといった、ユーザが直接感じるネットワークの性能にどのような影響を与えるかを、シミュレーション手法を用いて明らかにする。その結果、ファイル単位の転送遅延時間の平均値およびスループットはあまり自己相似性の影響を受けないが、ファイル単位の99%転送遅延時間は悪化することが分かった。
社団法人電子情報通信学会の論文
1998-03-19

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