波長ルーティングネットワークにおけるソフトステート型波長予約プロトコルの性能解析(フォトニックネットワーク(IP+オプティカル)システム, 光ルーティング技術, 一般)
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概要
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GMPLSで使用されるシグナリングプロトコルの1つであるRSVP-TEは資源の管理をソフトステート型の状態制御により行う. ソフトステート型の状態制御では, 状態の保持に生存時間を設定することによって制御プレーンの通信に障害が発生する. これにより, 制御メッセージが送受信できなくなっても, 制御状態は初期状態(資源が解放されている状態)に戻ることが保証される. 波長ルーティングネットワークにおける波長予約に関する従来の研究では, 制御メッセージの損失は発生しないと仮定し, その性能評価が行われてきた. しかし実際には, 制御プレーンの障害やバッファ溢れなどによる制御メッセージの損失から制御状態に不整合が生じる可能性があり, ソフトステート型の状態制御が必須となる. そこで本稿では, GMPLS RSVP-TEにおける制御メッセージの再送などの拡張機能をマルコフ過程を用いてモデル化し, GMPLS RSVP-TEにおけるタイマのタイムアウト時間などの制御パラメータの設定値が資源の利用効率に与える影響を数値解析により評価する. その結果, 標準のRSVP-TEでもパラメータを最適に設定すれば, メッセージ再送の拡張機能を用いる場合と同等の性能を示すことが分かった.
- 2005-12-08
著者
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