無線LAN環境における複合型TCP輻輳制御手法の性能評価とその改善手法(無線LAN,有線/無線シームレスネットワーク,ネットワーク制御,無線通信一般)
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概要
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本稿では,近年高速・高遅延環境向けに提案されており,ネットワーク輻輳の指標としてパケット廃棄の発生やラウンドトリップ時間(RTT),およびその両方を複合的に用いるTCP輻輳制御手法の,IEEE 802.11無線LAN環境における性能をシミュレーションにより評価し,無線LAN環境において発生する遅延時間の変動がTCP性能に与える影響を評価する.また,従来指摘されている上下フロー間だけでなく,上りフロー間にも深刻な不公平が発生することを明らかにする.さらに,不公平性を改善するための手法として,ACKパケットの損失に対して輻輳制御を行う手法を提案し,提案手法が上りフロー間の不公平に対して有効であるだけではなく,上下フロー間の不公平に関しても一定の改善を行うことができることを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2008-07-10
著者
-
村田 正幸
大阪大学大学院情報科学研究科情報ネットワーク学専攻
-
橋本 匡史
大阪大学
-
長谷川 剛
大阪大学サイバーメディアセンター
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橋本 匡史
大阪大学大学院工学研究科
-
村田 正幸
大阪大学大学院基礎工学研究科
-
橋本 匡史
大阪市立大学大学院生活科学研究科前期博士課程
-
橋本 匡史
大阪大学大学院 工学研究科
-
村田 正幸
大阪大学大学院 基礎工学研究科 情報数理系専攻
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