無線LANパケット衝突検出アルゴリズムの性能評価実験(無線通信のための信号処理及び一般)
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概要
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IEEE802.11高速無線通信規格を採用した無線LANデバイスの急速な普及に伴い,デバイス間の通信干渉が現在深刻な問題となっている.IEEE80211では通信衝突回避を目的にCSMA/CAを用い,端末が送信前に必ずチャネルの未使用を確認してから送信を開始するしかし,複数デバイスによる同一タイミングでの送信開始や微弱な信号の検出失敗などにより通信干渉は完全に解決されていない.さらに,IEEE802.11にはこれらのパケット送信失敗の原因を判断するしくみがなく,適切な対策が取れない.この問題に対して,我々は無線LANパケット衝突検出アルゴリズムを提案した.この検出アルゴリズムは時間領域の信号処理によりパケットが衝突した際の特徴を抽出し,衝突有無の判定を行うものである.今回,提案アルゴリズムをコグニティブ無線試作機上に実装して無線LANパケットの衝突検出実験を実施した.実験結果から提案アルゴリズムの性能を評価し実環境での有効性を示す.
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 2013-01-24
著者
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デイビス ピーター
ATR適応コミュニケーション研究所
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松本 晃
NEC通信システムNCOSラボラトリ
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ディビス ピーター
ATR適応コミュニケーション研究所
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デイビス ピーター
株式会社テレコグニックス
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デービス ピーター
ATR 適応コミュニケーション研究所
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和田 育実
NEC通信システムNCOSラボラトリ
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邵 鵬
NEC通信システムNCOSラボラトリ
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Davis Peter
株式会社テレコグニックス
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