3歳児をもつ母親の運動状況と関連要因

概要

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本研究の目的は,3歳児を育児中の母親の運動状況および運動実施に関連する要因を把握することにより,母親自身の運動を促す支援への示唆を得ることである。都市部の市町村保健センター2施設において,3歳児健康診査を受診した母親530名に自作の調査票を用い,無記名自記式調査を実施した。配布数530部,回収数226部(回収率42.6%),有効回答部数201(有効回収率37.9%)であった。その結果,母親の年齢は20〜40歳代(30歳代82.6%),運動実施者は59名(29.4%)で,ウォーキングやストレッチなどを実施していた。運動実施群は非実施群に比べ妊娠前・妊娠中の運動実施者や不快症状のない者が有意に多かったが,属性,運動志向性,不快症状出現数や各不快症状とは有意な差はみられなかった。母親自身の運動実施を容易にするためには,家族の協力・理解を得て自由になる時間・費用が必要と認識していた。今後,妊娠前・妊娠中の運動実施を促す支援,運動行動変容の段階をふまえ負担感なく楽しく実施できる運動支援の必要性が示唆された。