月経における自己管理と月経随伴症状との関連

概要

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女子大学生の月経における自己管理と月経随伴症状との関連を明らかにすることを目的とした。無記名自記式質問紙の集合調査を実施し,有効回答147名を分析対象とした。その結果,月経周期25〜38日が約7割,月経持続期間3〜7日が約9割,月経随伴症状の訴えは月経中の期間に最も多かった。月経開始日は約8割が記憶しており,約7割は次回の月経開始日を予測できていた。月経開始日を予測できる者は,月経周期が正常である割合が高かった。月経における自己管理においては次回の月経開始日の予測と月経随伴症状との関連が認められた。月経開始日が予測できる者は,とくに月経前期の月経随伴症状を心身の症状としてとらえ,月経開始日を予測していることがうかがえた。一方,月経開始日が予測できない者は,月経周期が不規則であることが推測され,セルフ・モニタリングにより月経周期における心身の症状を理解し,対処行動を模索していくことが必要である。したがって,継続的な月経教育は自己管理力を高める有効な方法であり,個人の月経随伴症状を理解できるような支援が重要である。