ケース担当実習における介護過程の展開の分析と実習指導上の課題
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概要
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介護福祉士養成教育における介護実習は,学生が理論に基づいた実践を学ぶことを目的に行われる.なかでも,ケース担当実習は,利用者の個別性に応じた介護を行うことを目的としており,重要な教育内容の一つである.本稿では,介護過程の展開方法の一つとして,問題志向システムをベースにした実習教育の妥当性の検証および新たな課題の明確化のために,ケース担当実習における介護過程の展開の分析を試みた.実習評価を介護過程の各項目における学生の行動目標の達成度でみたところ,達成度の最も高かった項目はケースおよびその家族との良好な人間関係であり,最も低かった項目は具体策の確実な実施であった.また,実習段階が進むにつれて実習評価が上かっていた,すなわち学生が介護過程の展開に習熟していたこと,介護過程の全項目において学生自身による実習評価のほうが実習指導者による実習評価よりも低いことがわかった.
- 日本介護福祉学会の論文
- 2000-10-01
著者
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