エタノール湿潤度と塗擦方法の違いによる消毒効果
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概要
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エタノール綿の湿潤度と塗擦方法の違いによる消毒効果を調査し、看護技術の見直しを行うことを目的とした。成人女性20 名を対象とし、3 種の塗擦方法((i) 上から下に中央、左、右の順に拭く、(ii) 注射針刺入部を中心に渦巻き状に拭く、(iii) 「り」を描くように拭く)とエタノール綿の3 種類の湿潤度(125 μl、500 μl、1000 μl のエタノールによる湿潤)の組み合わせによる計9 通りの消毒法を上肢9カ所に実施し、消毒前と消毒後のスタンプ培地によるコロニー数を観測することにより消毒効果を調べた。その結果、すべての部位で消毒によるコロニー数の減少という傾向が認められ、特にコロニーの消滅という消毒効果の観点では、500 μl以上のエタノールにより湿潤したカット綿を使用すれば、3型の「り」を描くようにして拭く方法が効果的であり、エタノール量の節約や乾燥時間の短縮の利点もあり、推奨できる方法と考えられる。
- 2004-02-00
著者
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伊東 朋子
大分県立看護科学大学
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吉留 厚子
大分県立看護科学大学
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中山 晃志
大分県立看護科学大学
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中山 晃志
広島大・理
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藤内 美保
大分県立看護科学大学
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藤内 美保
大分県立看護科学大学基礎看護学講座看護アセスメント学
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伊東 朋子
大分県立看護科学大学基礎看護科学講座基礎看護学
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吉留 厚子
大分県立看護科学大学専門看護学講座母性看護学・助産学
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東 佳代
大分大学医学部付属病院看護部
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