基礎看護学領域における学生の看護技術習得に向けた技術教育のあり方に関する研究
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概要
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本研究の目的は、基礎看護学領域における学生の技術経験と教員の認識について調査し、さらに本学での基礎実習2で学生が経験した看護内容の分析を行うことによって、これからの技術教育のあり方を検討することである。質問紙により、基礎実習2での看護技術の学生が経験できた割合について看護系大学の教員16名に、その妥当性を質問した。経験割合と教員の認識得点よりクラスター分析をした結果、他に「基礎実習2でさらに経験するべき看護技術」群などの5群に分類された。「基礎実習2で必須の看護技術」群は「バイタルサインの測定」の1項目のみで構成されていた。また、学生が実習で経験した看護実践について「安全」、「安楽」の視点で質的分析を試みたところ、学生が捉える看護技術内容を詳細に分析できた。これらのことから、「安全」「安楽」の視点を踏まえた演習を組み立てるが、学生の技術習得の一助になることが示唆された。
- 2011-12-29
著者
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伊藤 朗子
千里金蘭大学看護学部
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中岡 亜希子
千里金蘭大学看護学部看護学科
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岡崎 寿美子
千里金蘭大学看護学部看護学科
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伊藤 朗子
社団法人 八日会 介護老人保健施設グリーンホーム
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冨澤 理恵
千里金蘭大学看護学部
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中岡 亜希子
千里金蘭大学看護学部
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岡崎 寿美子
千里金蘭大学看護学部
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