数学教育における「意味の連鎖」に基づいた「学習軌道仮説」について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
The popular teaching pattern of multiplication of division following textbooks in Japan is making an expression at first and solving its answer. For example in division by decimal a problem are shown as follows: "A ribbon is 72 yen for 2.4 m. How much is it per 1 m?" The teaching stages are based on principle of the Permanence of Equivalent Forms and like these: (1) making the expression 72 2.4 by "the word expression" (2) seeking the solution of 72÷2.4 with thinking the price of 24 m ribbon using a line segment figure. (3) calculating 72÷2.4; 72÷2.4=(72×10)÷(2.4×10)=720÷24=30 But this way isn't necessarily natural and understandable to students, as they mistake like this: 72÷2.4=72÷24÷10=0.3 I propose a hypothetical learning trajectory for division by decimal based on the chain of signification as follows: (1) understanding the problem using the picture of a ribbon or a ribbon itself. (2) estimating the price, if it is 72 yen for 2 m or for 3m, using a belt figure. (3) trying how much for □m, based on 72 yen for 2.4 m, using a line segment figure (4) understanding 30 yen per m, on 720 yen for 24 m. expressing the formula of division by decimal based on a expression to figure out the price per m at 2m, 3m. The chain of signification and hypothetical learning trajectory suggest us a mathematics teaching based on constructivism. I would like to investigate a teaching experiment under the learning trajectory.
- 全国数学教育学会の論文
- 2004-00-00
著者
関連論文
- I1 中学校図形の授業事例における「表示性」と「再帰性」(I 証明・論証,論文発表の部)
- B10 研究授業を通した授業改善システムの開発(B 学習指導法,口頭発表の部)
- 考え方を活用する生徒の育成 : めあてと考え方のキーワード化を通して : 名古屋市立一色中学校長谷川信夫先生の御提案について
- 数量関係/関数/確率・統計の展望と課題(WG5【関数(数量関係)/確率・統計】,「課題別分科会」発表集録 今後の我が国の数学教育研究)
- C5 筆算から文字式の学習へ(C.【数と計算・代数】,論文発表の部)
- TIMSS2003・PISA2003の調査結果を越えて(大規模調査に学ぶ(III))
- C18 わり算の筆算指導における学習理論(C.【数と計算・代数】,論文発表の部)
- 「できる」,「わかる」を大切にし,自己表現を豊かにする数学の学習 : 2年「一次関数」の実践 : 岡崎市立葵中学校深津伸夫先生の提案について
- 算数・数学科における「目標に準拠した評価」
- 中学校数学における関数領域の研究成果のまとめと課題(WG5【関数(数量関係)/確率・統計】,「課題別分科会」発表集録 今後の我が国の数学教育研究)
- C4 数学教育の構成主義における「学習軌道」について(C.【数と計算・代数】,論文発表の部)
- よくわかる授業の創造に努め、生徒一人一人を生かす数学教育 : 少人数学級によるティーム・ティーチングの指導を通して : 一宮市立南部中学校浅井信晶先生の提案について
- 船頭と航海士
- ドイツ・米国における数学教育研究の体験
- O2 数学教育における教室文化をとらえる観点について(O.【その他】,論文発表の部)
- シンガポールの数学教育とわが国の在り方
- 数量関係
- 数量関係
- 「解決する喜び,楽しさを知る算数の授業」 : 5年「面積」(面積チャンピオン)の実践を通して 豊橋市立飯村小学校山岡良介先生の提案について (柴田録治先生御退官記念特集号)
- 自ら問題解決できる子供を育てる算数の学習 : 数量関係を図に表す指導を通して 名古屋市立平和小学校根岸秀樹先生の提案について (柴田録治先生御退官記念特集号)
- 算数・数学教育における「絵に描いた餅」 (柴田録治先生御退官記念特集号)
- B3 数学教育における学校知のエスノメソドロジーII(B 学習指導法,論文発表+ポスター発表の部)
- 「数学のよさ・美しさ」を実感させる選択数学 : 生徒自らがテーマを設定し,研究を進める学習活動を通して 豊橋市立牟呂中学校近藤英治先生の提案について
- 1次方程式における文字の概念の獲得を目指した数学指導について : 袋の代数を活用し深くできる(習熟)深くわかる(理解)を追求して : 稲沢市稲沢中学校足立幸隆先生の提案について
- 学校教育の改革は,教室改革から
- The Cultural Tool i Mathematical Learning in Case of Quadrature of Parallelogram
- 算数・数学科の授業の記号論的考察 : 算数・数学科の授業で 教えているもの
- COMPLEMENTARITY OR REDUCTIONISM? : CONSTRUCTIVISM AND SOCIOCULTURAL APPROACH IN MATHEMATICS EDUCATION
- 数学教育における「学習転移」の問題
- 算数・数学の授業におけるエスノメソドロジ-
- 自己表現を豊かにする数学指導 : 「できる」「わかる」を大切にする数学の学習 岡崎市立葵中学校深津伸夫先生の提案について
- 『数学的な見方や考え方を育てる課題学習』主体的・探究的な活動を促す工夫を通して : 知多郡武豊町富貴中学校和田雅生先生の提案について
- カリキュラム論のない算数・数学教育の問題
- 数学教育における学校知のエスノメソドロジー(13.社会的相互作用・言語,論文発表の部)
- 数学教育における急進的構成主義の影響
- 数学教育における状況論からみた Vygotsky の最近接発達領域
- 「問い続ける力」の育成をめざして : 1年課題学習「球は何回はね返る?」の実践を通して : 安城市立安祥中学校太田誠先生の提案について
- 意欲的に数学学習に取り組む生徒の育成 : 興味を持って取り組む教材の工夫を通して : 名古屋市立御田中学校平林俊幸先生の提案について
- 算数・数学科授業の現象学 : 「小数のわり算」「速さ」「変化と対応」の授業を事例として
- B14 数学教育における状況論からみた「図形の論証」の指導(B.教授・学習過程分科会)
- 自ら問題解決に取り組む生徒の育成 : 解決方法の見通しと振り返りを重視する指導を通して (名古屋市立明豊中学校 伊藤勇治先生の実践研究について)
- あんたが主役! : 感動の連続を生む数学の授業 (蒲郡市立形原中学校 島内三都子先生の実践研究について)
- 数学的な表現力を高める授業実践 : 2年 図形領域 (豊橋市立中部中学校 野口昌孝先生の提案について)
- 解決する力を身に付ける数学の学習 (名古屋市立伊勢山中学校 小川茂先生の提案について)
- B1 図形学習の構造とvan Hiele理論の発展について(B.教授・学習過程分科会)
- van Hieleの図形学習理論の検証について(2) : 図形学習の階層構造について
- B12 Van Hieleの図形学習理論の検証について(2) : 図形学習の階層構造について(B 教授・学習過程分科会)
- B6 Van Hieleの図形学習理論の検証について(B 教授・学習 分科会)
- わかる授業とは何か : 授業研究をふまえて(ディベートフォーラム)
- 現実的モデルからの数学的架空性の創発について
- わり算の筆算指導の構成主義的改善
- 数学教育における生命論的な教室文化
- 数学教育における「意味の連鎖」に基づいた「学習軌道仮説」について