九州主要都市の長期気温変化について -日本における長期気温データの統計的研究(その2)-
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概要
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本研究は、九州の県庁所在都市の日平均気温の統計的分析を通し、都市温暖化の現象把握を試みるものである。まず、1891〜2004年間の年次データのChow testによると、対象6都市すべてのおいて構造変化が検出された。これにより、対象都市の気温状況の分類、構造変化年以前と以後の回帰直線が求められた。幾つかの都市では以前の気温変動は定常状態であった可能性が示され、すべとの都市において構造変化年以降の気温上昇は急激であったことが明らかとなった。次に、季節的影響を都市間比較するため、同一対象期間1961〜2004年間の年次気温上昇率の月別寄与率を算出したところ、冬・秋期の寄与が大きく、夏期の寄与は小さいという共通する傾向が観察された。さらに、熊本市を対象に、都市人口・時間項を説明変数とする重回帰モデルを作成・考察したが、都市温暖化の説明のための統計モデル構築に対しては否定的結果となった。
- 2012-03-01
著者
-
片山 拓朗
崇城大学工学部エコデザイン学科
-
森山 聡之
崇城大学環境建設工学科
-
上野 賢仁
崇城大学環境建設工学科
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森山 聡之
崇城大学工学部
-
森山 聡之
九州大学工学部
-
森山 聡之
九州大学大学院工学研究科
-
上野 賢仁
崇城大学工学部エコデザイン学科
-
田代 敬大
崇城大学工学部エコデザイン学科
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