崇城大学の防火水槽の水質浄化実験について
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概要
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崇城大学学内のF号館傍にある防火水槽の水質を環境負荷低減型の方法により浄化するため実験を行った。浄化には大学周辺に成育する竹林の管理保全のためにエコデザイン学科で制作した竹炭を用いた。まず,室内実験により竹炭による浄化効果を検討した。次いで,実験用水槽を防火水槽傍に設置し,現地実験を行った。実験条件はろ過材を入れない循環のみと竹炭のみを入れた2通りと,近年水質浄化に活用されその有効性が確認されている発泡廃ガラスを竹炭と一緒に用いた3通りである。この結果,竹炭と発泡廃ガラスを組み合わせた実験で設置数週間後に多少の浄化効果が見られたものの,それ以外の期間では明確な効果を見ることはできなかった。これは,雨樋からの清掃作業による汚水や雨水の流入,降雨,水の汲み上げ等による水質変動が大きく一定条件が維持されず,水質浄化の評価には難しい条件であったことが要因の一つと思われる。ただし,現時点までの実験結果を踏まえることによって実験装置の改良も含めて防火水槽の水質を浄化する方法について考察することができた。
- 崇城大学の論文
- 2009-03-01
著者
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岩崎 聡
今別府産業株式会社
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上野 賢仁
崇城大学 工学部エコデザイン学科
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神谷 尚志
崇城大学 工学部エコデザイン学科
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冨田 康平
崇城大学 工学部エコデザイン学科
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上野 賢仁
崇城大学工学部エコデザイン学科
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