「協働による知識構築活動」への参加の進展過程を可視化する分析技法の開発と適用(<特集>新時代の学習評価)
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概要
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本研究は,学習活動を「参加メタファ」認識論から捉える分析技法として,「協働による知識構築活動」の進展過程(=学習者の「参加の仕方の変化」)に着目して開発・適用を行った.「同じ授業実践を指向しているが,授業実践の熟達の程度が異なる」教師の学級の授業実践を対象(A:熟達B:非熟達)に,学級間で「協働による知識構築活動」への参加の進展過程がどのように異なるかを検討した結果,教師A学級のみ学期の経過とともに学習者の参加の仕方の変化が示され,更に,(他者の発話同士を媒介する)「発話同士の3項関係」を形成する「児童側の発話行為」頻度の変化とも近似したため,指標の妥当性が示唆された.また「児童側の発話行為」の変化を促す教師の働きかけに関して,熟達教師は発話行為が求められる状況で,「行為の誘導/評価」や「発話連鎖の誘導/評価」を行うことで「発話行為間の随伴性」を形成していることが示唆された.最後に,今後の課題と展望について論じた.
- 2011-12-20
著者
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