Haemophilus influenzaeによる気道感染軽快後,気管支洗浄液中好酸球数増加が顕性化したABPAの1例

元データ 2011-11-25

概要

背景.アレルギー性気管支肺アスペルギルス症(ABPA)に細菌感染を合併した際の病態に対する理解は十分でない.症例.74歳男性,気管支喘息合併COPD.発熱,膿性痰,呼吸困難が出現.喀痰細菌検査からH.influenzae感染と診断し,ガレノキサシン(Garenoxacin;GRNX)の投与により改善した.治療前の喀痰白血球分画は好中球99%・好酸球1%であった.感染軽決後,好酸球20%と推移した.左下葉に浸潤影が残存するため気管支鏡検査を実施し,洗浄液の白血球分画は好酸球50%と,一層の好酸球増加が認められた.洗浄液の培養からAspergillus fumigatusが検出され,ABPAの診断に至った.結論.ABPAに細菌が重複感染した際,Th1/Th2細胞型炎症の不均衡(Th1>Th2)が生じ,ABPAの病態がマスクされることがあり,同病態診断の注意点である.

著者

谷田貝 洋平 独立行政法人国立病院機構茨城東病院呼吸器疾患部
林原 賢治 独立行政法人国立病院機構茨城東病院呼吸器疾患部
斎藤 武文 独立行政法人国立病院機構茨城東病院呼吸器疾患部
斎藤 武文 国立病院機構茨城東病院呼吸器内科
林原 賢治 国立療養所晴嵐荘病院 研究検査科
林原 賢治 筑波大学医学専門学群附属病院 呼吸器内科
林 士元 国立病院機構茨城東病院呼吸器内科
田中 徹 国立病院機構茨城東病院内科診療部呼吸器内科
関根 朗雅 国立病院機構茨城東病院内科診療部呼吸器内科
梅津 泰洋 国立病院機構茨城東病院臨床研究部
梅津 泰洋 独立行政法人国立病院機構茨城東病院臨床研究部
林 士元 独立行政法人国立病院機構茨城東病院呼吸器内科
関根 朗雅 独立行政法人国立病院機構茨城東病院呼吸器内科
田中 徹 独立行政法人国立病院機構茨城東病院内科診療部呼吸器内科
蛸井 浩行 独立行政法人国立病院機構茨城東病院呼吸器内科
斎藤 武文 独立行政法人国立病院機構茨城東病院呼吸器内科
田中 徹 独立行政法人国立病院機構茨城東病院呼吸器内科
林原 賢治 独立行政法人国立病院機構茨城東病院呼吸器内科
谷田貝 洋平 独立行政法人国立病院機構茨城東病院呼吸器内科
斎藤 武文 独立行政法人 国立病院機構 茨城東病院

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